エー・アンド・ユー,
2008年, 149p, 292×219mm, soft
特集1 ル・トロネ修道院
12
世紀、南仏プロヴァンス地方にシトー会派に属する修道院が創建された。
その厳格な戒律にもとづいた建築形式は、一切の装飾を排除した、粗い、けれども精密な石積の建築を生みだした。
視覚すら制御される内部空間をはじめ、その建築的要素を極限まで制約した修道院は、幾世紀もの時を経た今もなお、多くの建築家を惹きつけてやまない。
2007年11月、この中世の秀逸なる建築を撮りおろす貴重な機会を頂いた。本号では、静寂の中に佇む現在のル・トロネの姿をお伝えするとともに、近代建築史上におけるその意義を辿ってゆく。(序文より)
エッセイ:ものと光が分かれる以前の場所/藤本壮介
エッセイ:近代宗教建築とル・トロネ修道院/カーラ・ブリトン
特集2 美術館再考
世界中の都市が「ビルバオ・エフェクト」と呼ばれた変換を自らの地に求め、美術館プロジェクトを立ち上げている。
その経済効果について語り尽くされたようにも見える一方で、美術館本来の役目について改めて考察する動きもでてきた。
本特集では、世界を代表する数々の美術館のディレクター、キュレーターに自身の仕事ついて語ってもらった。
アート・シーンの現場から、今後の美術館建築の最新動向と、建築展覧会の企画・運営の詳細を届けする。
あわせてピーター・ズントーの最新作「コロンバ大司教区教会美術館」を収録した。(序文より)
収録作品
ピーター・ズントー
コロンバ大司教区教会美術館
展覧会:ピーター・ズントー、ビルディング・アンド・プロジェクト
1986–2007
美術館・博物館のディレクターおよびキュレーター
ニューヨーク近代美術館/バリー・バグドール
マイアミ美術館/テレンス・ライリー
ロサンゼルス現代美術館/ブルック・ホッジ
シカゴ美術館/ジョセフ・ローザ
カナダ建築センター/ミルコ・ザルディーニ
シャイヨー宮建築歴史博物館/コリーヌ・ベリエ
ポンピドー・センター/フレデリック・ミゲルー
ルーヴル=ランス/オリヴィエ・メスレー
ルイジアナ近代美術館/ポール・エリック・トネール
テート・モダン/シーナ・ワグスタッフ
サーペンタイン・ギャラリー/ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
オーストリア応用美術博物館/ーター・ノエヴァー
アムステルダム建築センター/マーティン・クロス
ほか
表紙に多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ。
その他良好。