真壁
智治: 著
住まいの図書館出版局,
1996年, 175p, 180×120mm, hard
フロッタージュとは、木や石など凹凸のある素材の表面に紙をあて、鉛筆や石墨でその地肌の像を擦り出す。
シュルレアリストのマックス・エルンストが1920年代に発見した手法で、コラージュとともに、自己表現の意味を大きく変えた手法として知られている。
これに発想を得て、1970年代、日本の都市の道や壁や電柱に紙をあて、無数のアーバン・フロッタージュを採取した青年がいた。
これは、その途方もない作業の記録である。
都市の総体的なヴァーチャルリアリティが精度を増すにしたがって、現実そのものが果てしもなく不確かになっていく今日、この謎めいた図像を通して、日々生きている環境の手応え、そのなかにある私たち自身の身体性の手応えが仄見えてくる。
都市観察としてはこの先はないどん詰まりの理論書。
カバーに多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ。
その他良好。
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