村野藤吾: 著、神子久忠: 編
鹿島出版会,
2008年, 822p, 224×165mm, hard
思索の全貌を凝縮した唯一の集大成、待望の再版。
95編の論文・エッセイ・対談を網羅し、幻の重要論文「都市建築論」を新たに増補。
建築観と設計手法、自作と半生、そして周囲の人々をつづった巨匠の遺作。
主要目次:
第一章 建築を語る(1)
様式の上にあれ/無目的なる現代建築様式の煩悶とその解釈/俺の作物よ!!/いわゆる大谷石の庇に対する私の見方と帝国ホテルの感じ/建築の経済的環境/現代文化住宅の煩悶/「グラス」に語る/ウールウォースの凋落前後/建築一言/商業的一面/建築の経済問題/動きつつ見る/商業価値の限界/チェルニホフの翻訳出版について/日本における折衷主義建築の功禍/木とファンタジー ほか
第二章 建築を語る(2)
欧米建築の変遷/ソビエト建築を語る/建築美を探る八章(対談:板垣鷹穂)/色雑観/しのびよるロマンティシズム/人とふれあう建築(対談:篠原一男)/数寄屋造り(対談:西澤文隆)/ディテールについて/建築と装飾(対談:神代雄一郎)/社会的芸術としての建築をつくるために/自然との調和が大切(対談:東山魁夷)/豊多摩監獄 ほか
第三章 作品を語る
志摩観光ホテル 創建の頃、前後/聖堂の建築――受賞雑感/日生を語る(対談:浜口隆一)/光と肌理――千代田生命本社ビルの設計について/建築的遺産の継承(聞き手:長谷川堯、水谷頴介)ほか
第四章 人を語る
創設期の建築科教室と佐藤武夫博士/渡辺事務所における修業時代/機智と克明の今和次郎学/吉田流私見――吉田五十八先生の一周忌を迎えて/線に詩趣あり――谷口吉郎作品集に寄せて ほか
第五章 自己を語る
建築家の人間形成/設計態度(鼎談:浦辺鎮太郎、西澤文隆)/和風建築について ほか
解説 一九二〇年代と村野藤吾の言動/藤森照信
解題/神子久忠
資料編 都市建築論/村野藤吉
カバーに多少スレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部多少ヤケ。
その他良好。