槇文彦: 著
左右社,
2013年, 467p, 218×160mm, hard
前著『記憶の形象』から20年。
20〜21世紀にかけ、様々な場所で発表してきたエッセイ、論考、作品評などに、書き下ろしも加えまとめた一冊。
目次
序文
1. モダニズムの現在
・ 漂うモダニズム
・ 建築のモダニティそして現在という意識
・ 玉葱の皮、或いはクリスタル・ボウル
・
グローバリゼーションの光と影
・ 空間、領域、知覚
・ ユニヴァーサリティについて
・
建築はいかに社会に潜在するものを実現し得るか
2. 回想の半世紀
・ 群造形との四十五年
・ ワシントン大学時代
・
アーバン・デザイン会議56
・ 回想としての「平和な時代の野武士達」
・ 自分と出会う
・
言葉、風景、集い─日本の都市・建築の近代化の中であらわれた特性
・ 「アプローチ」の歩みと半世紀
3. 時評
・
ブラジリア再訪
・ ル・コルビュジエ・シンドローム─日本の近代建築発展の過程において
・ ルネサンスのまなざし
・
日本で建築をつくるということ
・ 日本の新しい世代の建築家たち
・ 多焦点都市東京と文化拠点の展開
・ 銀座独り歩き
・
都市に咲いた小さな異郷
・ 都市住居における社会資本形成は可能か
・ 夏の定住社会
4. 追悼
・
三人の作家が残したもの
・ 画家・岩田榮吉
・ 木村俊彦 建築のための構造家
・ 至高の空間 丹下建三
5.
作家と作品
・ 建築家・村野藤吾の世界
・ インドの建築家・ドーシ
・ 前川國男と現在
・ 静けさと豊かさ 谷口吉生の建築
・
都市の内から 富永譲
・ 千葉学の建築
・ 矢萩喜從郎 旅人の世界
・ 最後のモダニスト、アンジェロ・マンジャロッティ
・
ハインツ・テーザー展に寄せて
・ 永遠の青年作家 飯田善國
・ I・M・ペイへのインタビューを終えて
・ ロンシャンの礼拝堂と私
・
今も近くにいるコルビュジエ
・ 東方への旅とラ・トゥーレット
6. 書評
・ 限りなく広がる時空の中で
・
時間の中の建築
・ 林昌二毒本
7. 作品に寄せて
・ 独りのためのパブリック・スペース
・ 大きな家・小さな都市
・
風景の使者─フローニンゲンの実験
・ ヒルサイドテラスとソーシャル・サスティナビリティ
・
日本の都市とターミナル文化
あとがき
初出一覧
カバーに多少スレ、キズ、ヤケ。
帯に折れ。
ページ下部小角折れ箇所あり。
その他良好。