長谷川尭・黒川哲郎:
著
鹿島出版会,
1977年, 181p, 205×220mm, hard
本書は、透光不透視性のフィルター(磨りガラス、ガラスブロック、障子、様ざまな薄板など)を使った建築空間の実例を集め、そこにおける光の造形手法を裁断の道具として、近代合理主義が切り捨てていったものが、装飾だけでなく、建築にとってもっとも大切な光をも、忘れられたものにしてしまったことを明らかにしよう
としている。
そのために、多くの空間創造の可能性をもったこの透光不透視性とは
いかなるものであり、建築空間をどのように彩ってきたものなのか、どのような手法をもって扱われていたものか、さらに、今日、それがいかなる意味をもって展開されて行くのか、ということについて、建築家――実際にものをつくる立場――の目で考察を試みている。(「まえがき」より)
カバーにスレ、キズ、ヤケ。
小口天地、ページ周縁部ヤケ。
その他良好。