香山寿夫: 著
東京大学出版社,
1988年初版, 311p, 264×189mm, hard
建築意匠の研究におけるひとつの方法的試みの書。
ヘンリー・ホブソン・リチャードソンという19世紀末のアメリカのひとりの建築家とそれに続く建築家達の作品を素材として、どのような建築意匠の理論的研究が可能かを試みた一冊。
第 I
章 建築における形態論
A 形態論とは何か
1 形態は何によって規定されているか
2 形態論はいかにして創作に有効なものとなるか
― 要素論、構成論、そして構造論
B 形態分析はいかにして行われるか
1 作品形式の分析
2 設計過程の分析
3 影響関係の分析
C 何故にヘンリー・H・リチャードソンと
アメリカ近代建築を分析の対象とするか
第
II
章 作品形式の分析
A 形態要素と形態構成
1 盛期三作品の分析
2 その他の主要作品の分析
B 形態構造
第
III
章 設計過程の分析
A形態要素と形態構成
1 盛期三作品の分析
2 その他の主要作品の分析
B 形態構造
C 構造概念の検証
1 形態要素が異なりながら「膨張性」を示す諸作品
2 形態要素が共通でありながら「膨張性」を示さない諸作品
3 部分的に「膨張性」を示す諸作品 ― 前期の諸作品
4 「膨張性」の変形の始まりを示す諸作品 ― 後期の諸作品
第
IV
章 ヘンリー・H・リチャードソンの作品が
アメリカ近代建築に及ぼした影響の分析
A 形態要素の継承の段階
1 形態要素を部分的に模倣した諸作品
― 「リチャードソニアン」の建築
2 形態要素および形態構成を継承した諸作品
― W.A.ポッターの建築
B 形態構造の変形と段階
1 建築の基本構造
2 第1変形「全体形の複雑化」 ― シングル様式の建築
3 第2変形「全体形の単純化」 ― L.サリヴァンの建築
4 第3変形「主壁体の閉鎖」 ― マッキム,ミードとホワイトの建築
5 第4変形「主壁体の開放」 ― F.L.ライトの建築
注/作品年表/参考文献/図版目次/あとがき
カバーに多少スレ、キズ、背に褪色。
小口天地、ページ周縁部ヤケ。
その他良好。
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